アイデンティティーの拡散

“…do not experience much anxiety because there is little in which they are invested…” by James E. Marcia「…費やされたエネルギーが小さいため、大きな不安を経験することはない…」(筆者訳)

アイデンティティーとは、「自分とは何者か?」という自己概念のことを言い、自己同一性と訳されることが多いです。それは、「本来ありたい自分」といってもよいでしょう。青年期において、人はアイデンティティー獲得の旅を始めます。旅の始まりには「自分とは何者か?」を考え始めますが、経験の少なさから非常に漠然とした考えになりがちです。この状態を「アイデンティティーの拡散」といいます。この状態では、自己探求が浅いため、万能感を伴うことがあります。「選ばれし者、何でもできる」という気持ちを抱きつつも、「何をしたらいいのかわからない」と感じることが多いのです。この中二病のような状態から脱するためには、人とのネットワークが必要となるでしょう。それは、恋愛や友情、師弟関係などを含む様々な形で現れます。