多くの人々にとって、仕事は劣化してきましたのか?
アンチワークとは、従来の仕事のあり方に疑問を抱き、資本主義的な働き方を否定する考え方を指します。その背景には、コロナ禍などによる厳しい経済状況や、労働者が直面する過酷な労働環境と強いストレスがあります。特に、コロナ禍で普及したリモートワークでは、仕事と私生活の境界が曖昧になり、長時間労働を助長する一因となりました。また、人間関係の希薄化により孤独感が深まるなどの課題も浮き彫りになっています。
こうした状況の中、アンチワークは米国の巨大掲示板「Reddit」を中心に盛り上がりを見せ始めました。2021年には、そのメンバー数が170万人を超えたとも言われています。アンチワークの思想は、生活のために働くことを否定し、余剰な資本を生み出すための長時間労働を「奴隷的である」と批判します。そして、自己実現や自由な時間を大切にする生き方を提唱しています。
さらに、この運動の一環として、草の根的に生まれたコミュニケーションが労働者を支援し、企業との労働環境改善に向けた組織的な動きも広がっています。「勤労に感謝する」ことが美徳とされたひと昔前の日本では、このような社会運動は信じられないものかもしれません。しかし、現代では仕事に自己実現を見出す時代が終わりつつあるのかもしれません。
あなたにとって、仕事はどのように変化していると感じますか?
