摩擦的失業と構造的失業

本来、失業がなくなることはない。

摩擦的失業と構造的失業は、総称して自然失業または均衡失業と呼ばれます。自然失業とは、完全雇用に近い状態でも発生する失業のことで、労働市場の非効率性や産業構造の変化への対応不足が原因です。摩擦的失業は、求職や転職期間中の短期的な失業状態を指します。一方、構造的失業は、求職者のスキル不足や勤務地の問題によって、企業の求人需要との不一致から発生する、比較的長期的な失業状態を指します。

2024年12月時点での統計は以下の通りです:完全失業率が2.43%、自然失業率が2.72%、需要不足失業率が▲2.29%。 つまり、日本の雇用問題は、労働市場の不完全性(非効率性、情報の非対称性など)に起因しており、景気刺激策では解決できない課題です。

具体的な対応策としては、以下が重要となります:

  • 求職者と企業を結ぶマッチングプラットフォームの整備
  • リモートワークの推進
  • リスキリング支援(新たなスキル習得の支援)
  • 地方経済の活性化
  • キャリアコンサルティングなどの求職者支援

さらに、高齢者のキャリア長期化や女性の積極的な労働市場への参画は、自然失業の問題を拡大する可能性があります。そのため、安定的かつ持続可能な経済発展を実現するために、自然失業の問題を避けて通ることはできません。