アルムナイネットワーク

退職者との関係を維持

アルムナイは、「養育された者」や「育てられた者」を意味するラテン語の「alumnus」または「alumna」を語源とし、「卒業生」「同窓生」を指します。近年では、「退職者」を意味する言葉としても使われるようになり、アルムナイネットワークは企業や組織が退職者とつながるためのネットワークを指します。

1970年代、米国はベトナム戦争、オイルショック、ドルショックなどによる経済低迷に苦しみ、終身雇用制度が崩壊していきました。かつて米国には「家族的経営」と呼ばれる企業が数多く存在していましたが、この変化により企業は柔軟な雇用制度を選択するようになり、1980年代のグローバル化や技術革新がこの流れをさらに加速させました。

その結果、雇用の流動化が進む中で、企業は人材戦略の一環としてアルムナイネットワークを活用するようになりました。企業は、退職者とのネットワークを持つことで、必要なときに自社文化を理解している即戦力人材にアクセスできるほか、退職者との協力を通じてビジネスを拡大することも可能になります。

この流れは、今後さらに拡大していくでしょう。企業と労働者の関係は、かつての「家族的経営」から「良きパートナーシップ」へと変化しているのかもしれません。