エンプティチェア技法

空の椅子を準備しろ

エンプティチェア技法は、空の椅子に座っている仮想の相手や自分自身の分身と対話を行うことで、自己概念の成長を促すカウンセリング技法です。この技法は、精神科医フレデリック・サロモン・パールズによって提唱されました。

フロイト派の精神分析が過去の経験によって形成・規制される無意識を分析するのに対し、エンプティチェア技法は「今ここ」の体験に焦点を当て、それを直接表現することを重視します。クライアントは、未解決の人間関係を抱える他者や自分自身の一部(挑戦したい自分、恐れている自分など)を椅子に座らせることで、それらと対話を行い、自身の感情を開放していきます。

このプロセスによって、クライアントは自己・環境・関係についての気づきを得ると同時に、断片化された経験や感情を統合し、自己概念を成長させることができます。しかし、この技法は自己の深い部分と向き合うため、心理的な負荷が大きくなる場合もあります。そのため、適切な環境と指導のもとで実施されることが推奨されます。
自分を表現することは非常に難しく、しかし同時にとても重要です。