年金積立金

世界最大級の公的年金基金

年金積立基金とは、年金保険の原資のうち一部を給付に充てず、将来の世代の年金のために積み立てられている資金です。

貯蓄・積立を重視する日本では、年々膨らむ法人企業の内部留保と同様に、年金積立金は約260兆円に達し、世界最大の規模を誇ります。

米ドルベースで国際比較をすると、韓国(3位)の約2.17倍、米国(4位)の約2.24倍、中国(8位)の約4.25倍の規模となります。

また、運用実績は年率+4.4%であり、累計収益は164.3兆円に達しています。これは、公的年金制度の100年間の基盤を形成し、その原資の約1割を賄う見込みです。

運用方針

– 長期的な視点で安定した収益を確保するため、分散投資戦略を採用

– 国内株式・債券、外国株式・債券はほぼ均等に保有

– 国内株式の保有額は約65.7兆円に達し、日本株式市場への影響も大きい

一方、マーサーの「グローバル年金指数ランキング」(2024年度)の発表によると、日本は48ヵ国中36位という結果でした。他国の順位を比較すると、

韓国は41位、米国は29位、中国は31位となっています。

出生率の低下と平均寿命の延びにより、公的年金制度は厳しい状況に直面しています。退職所得制度と組み合わせた改革が必要とされていますが、日本では退職金も年々減少しているのが現状です。