自信をもって立ち向かえ
社会認知的キャリア理論(Social Cognitive Career Theory, SCCT)とは、社会的学習経験、家庭・経済・社会環境、**個人要因(性別・性格・能力)がキャリア形成に影響を与えるという考え方です。バンデューラの社会的学習理論を基盤とし、レント、ブラウン、ハケットらによって発展されました。
他のキャリア理論が、個人の発達・能力・パーソナリティ・価値観に注目するのに対し、SCCTは心理的要因と環境要因の相互作用に重点を置いています。その中心となる概念は、自己効力感(Self-efficacy)、結果期待(Outcome Expectations)、個人的目標(Personal Goals)です。
STEM分野のキャリア選択に関する研究では、女性のキャリア選択には、以下のような壁があることがわかっています。
– 数学や科学に対する自己効力感の低下
– 「マチルダ効果」(女性研究者の業績が過小評価される現象)による結果期待の変化
– 個人目標の歪みによるキャリア選択への影響
これらの壁を克服するためには、社会認知的キャリア理論に基づき、自己効力感や結果期待を分析し、適切なキャリア選択をサポートするカウンセリングの実施が重要です。
