農林中央金庫

農民のお金で米国債に投資して大損?

農林中央金庫とは

農林中央金庫は、1923年に農業・漁業・林業の生産者を支援するための金融機関として発足しました。農林中央金庫は、農林中央金庫法に基づく特別民間法人であり、農業協同組合(JA)、森林組合(JForest)、漁業協同組合(JF)などの系統金融機関の中央機関として機能しています。また、単なる金融機関としての役割だけでなく、国内最大規模の機関投資家としても重要な立場にあります。

財務状況と赤字の背景

農林中央金庫の総資産はかつて約100兆円に達していました。しかしながら、2024年には約2兆1,923億円の含み損を処理するため、約17兆3,000億円の低利回り債券を売却し、損失を確定。この結果、2024年の決算で1兆8,078億円の赤字に陥りました。

財務基盤の強化と増資計画

この赤字を受けて、農協などの会員は約1兆4,000億円の増資を実施し、財務基盤の強化を図る予定です。しかし、農民などの関係者の間では反対意見も上がっていると言われています。

運用ポートフォリオの課題

農林中央金庫の運用ポートフォリオの約45%は外国債券(主に米国債)で構成されており、この運用戦略が赤字の要因となりました。今後、農業・漁業・林業の生産者を支援する金融機関として、国内投資、特に農業・漁業・林業の生産者への資金供給を強化し、さらなる発展を目指すことが期待されています。