イスラエル競争庁、エルアル航空に戦時中の不当値上げで約3,900万ドルの制裁金方針

GROUND NEWS より

イスラエル競争庁、エルアル航空に1億2,100万シェケルの制裁金方針 戦時中の不当値上げを指摘
イスラエル競争庁は8日、同国のフラッグキャリアであるエルアル航空がガザ紛争中に航空運賃を不当に引き上げたとして、1億2,100万シェケル(約3,900万ドル)の制裁金を科す意向を示した。制裁金額は、現行法で課すことのできる上限にあたる。

2023年10月7日の紛争勃発後、外国航空会社が相次いでイスラエル便の運航を停止したことで、エルアルの市場占有率は約20%から70%超へ急上昇。2024年5月までの期間、同社は事実上の独占状態となった。

競争庁が行った計量経済分析によると、この期間にエルアルは平均約16%の運賃値上げを実施。路線によっては6〜31%の上昇が確認され、座席数85席未満の便では25%の値上げが見られたという。こうしたデータが「正当な理由のない過度な価格設定」を裏付けると判断した。

最終判断は聴聞手続き後に下される予定で、エルアルは裁判所で争うことも可能だ。ミカル・コーエン競争庁長官は、同社に対し正式に反論の機会を与えるとしている。

一方で、今回の制裁金はエルアルが戦時中に計上した9億3,400万ドルの純利益と比べると小さく、抑止力として十分かどうか疑問視する声もある。提案された制裁額は、同社の戦時利益の約24分の1にとどまる。