GROUND NEWS より
香港系CKハチソンが、パナマ政府によるパナマ運河の主要2港の接収を受け、法的対抗措置を一段と強めている。接収の根拠となった大統領令の再考を求める請願を提出したほか、少なくとも20億ドルの損害賠償を求めて国際仲裁に踏み切った。 <turn0browsertab1>
パナマでは1月の最高裁判決を受け、政府が2月23日にバルボア港とクリストバル港のコンセッション(運営権)を無効とし、両港を接収した。これに対し、同国子会社パナマ・ポーツ(PPC)は、検察当局が接収前にオフィスを捜索し、施設の占拠や文書押収を「違法」と主張。政府が「不正確な発言」を繰り返していると反発を強めている。
PPCはICC規則に基づく国際仲裁を申請し、香港とパナマの二国間投資協定に基づく通知も補強した。親会社のCKハチソンは「すべての請求を断固として追及する」としている。
一方、パナマ海事庁によれば、政府は18か月以内に新たな港湾運営の入札を実施する方針で、1事業者が運営できる港を1つに制限する。APMターミナルズやTiLが関与する港湾資産は、ブラックロック主導のコンソーシアムへの売却案件の一部として管理されているという。
CKハチソンとは(企業概要)
CKハチソンは、李嘉誠(Li Ka-shing)一族が率いる長江和記実業(CK Hutchison Holdings)を中核とするコングロマリットで、以下の5事業を世界50か国以上で展開する巨大企業です。
- 港湾運営(Hutchison Ports) — 世界最大級の港湾運営会社で、欧州・アジア・中南米に広範なネットワークを持つ。
- 通信(3グループ) — 欧州・アジアで携帯通信事業を展開。
- 小売(A.S. Watson) — ドラッグストア「ワトソンズ」などを運営し、世界最大級のヘルス&ビューティ小売チェーン。
- インフラ(CKI) — 電力・ガス・水道・交通などのインフラ投資をグローバルに展開。
- エネルギー — 石油・ガス関連事業を保有。
総合商社的な広がりを持ちながら、特に港湾事業はグループの象徴的な柱であり、今回のパナマ案件もその一環です。
