イラン戦争、6月までに深刻な飢餓4500万人増の恐れ WFP警告

GROUND NEWS より

イラン戦争、世界の飢餓3.64億人に WFP「6月までに4500万人が急性飢餓」

国連世界食糧計画(WFP)のスコー副事務局長は18日、イランを巡る戦争の長期化で6月までに4500万人が新たに急性飢餓に陥る恐れがあると警告した。世界全体の急性飢餓人口は過去最多の3億6400万人に達する見通しだ。

物流停滞でコスト急騰、肥料供給にも影響

中東での戦闘激化により世界のサプライチェーンが混乱している。紛争開始後、海上輸送コストは18%上昇。世界の肥料の4分の1が通過するホルムズ海峡は実質的に機能停止しており、農業生産への影響が懸念される。

輸入依存国で危機深刻化

食料輸入に依存する脆弱国では影響が顕著だ。

  • アフガニスタンでは1740万人が緊急支援を必要とし、食料の8割を輸入に頼る構造がリスクを高める。
  • スーダンでは2100万人超が急性飢餓に直面し、各地で飢饉に近い状況が続く。

レバノンで100万人超が避難、支援活動に遅れ

レバノンではイスラエル軍の空爆と退避命令により100万人以上が国内避難民となった。約7割が避難所外で生活しており、支援団体の活動は難航している。

WFPは配給削減、資金不足が深刻

燃料や物流費の高騰でWFPはアフガニスタンの栄養失調児向けを含む食料配給を削減せざるを得ない状況だ。世界的な飢餓の急増に対し、支援資金が追いつかない構図が鮮明になっている。

世界食糧計画(WFP)とは

国連の主要食料支援機関で、紛争や自然災害、経済危機などで食料を確保できない人々に緊急支援を行う。1961年に設立され、ローマに本部を置く。年間で数億人規模を対象に活動し、資金のほぼ全てを各国政府や民間からの任意拠出に依存する点が特徴だ。