英家庭の光熱費、7月に年332ポンド上昇見通し

GROUND NEWS より

英家庭の光熱費、7月に年332ポンド上昇か 卸電力高騰で予測引き上げ

英調査会社コーンウォール・インサイトは、英規制当局オフジェムが5月27日に決定する7月以降の料金上限について、平均的な家庭の年間光熱費が332ポンド増える可能性があるとの見通しを示した。

中東情勢の緊迫化を背景に、3月18日にイスラエルが主要ガス田を攻撃した後、原油(ブレント)と英国卸ガス価格が急騰。これを受け、同社は予測を引き上げた。7〜9月期の上限額は1,973ポンドと見込まれ、4〜6月期の1,641ポンドを大きく上回る。

英政府はこの予測について「極めて投機的だ」と指摘し、4月に上限が117ポンド引き下げられる点を強調。生活困窮世帯への的確な支援を求める声が政界で強まっている。

卸価格が今後落ち着いたとしても、足元の価格変動は7〜9月期の上限に反映される。イングランド銀行は、消費者物価指数(CPI)上昇率が3〜3.5%に達する可能性を警告しており、市場や住宅ローン金利への影響が懸念される。

📰 Cornwall Insightとは何か

英調査会社 コーンウォール・インサイト(Cornwall Insight) は、英国のエネルギー市場分析で最も信頼度の高い民間機関の一つとして知られる。電力・ガスの卸価格動向や規制当局オフジェム(Ofgem)が設定する料金上限の見通しを定期的に公表し、政府・企業・金融機関が参照する指標となっている。

同社の予測は、英国の家庭向けエネルギー料金の先行指標として注目度が高い。特に、国際情勢や燃料価格の変動が激しい局面では、同社の分析が市場心理や政策論議に影響を与えることも多い。

今回の試算では、中東情勢の悪化に伴う原油・ガス価格の急騰を受け、7〜9月期の料金上限が1,973ポンドに達し、平均家庭の負担が年332ポンド増えるとの見通しを示した。政府は「投機的」と牽制するが、同社の予測は過去にも実績があり、エネルギー価格の先行き不透明感を映すものとして受け止められている。