国内スタートアップのロケット、3度目の打ち上げ失敗

GROUND NEWS より

宇宙ベンチャーのスペースワン、カイロス3号機が3度目の失敗 防衛案件や事業計画に影響も

和歌山県串本町のスペースポート紀伊で4日、スペースワン(東京)の小型ロケット「カイロス」3号機が打ち上げ直後に異常を起こし、約3分で飛行を中断した。搭載していた衛星は投入できず、同社の連続失敗は3回目となった。

同社は上昇中に性能異常を検知し、第1段モーターや推力偏向制御(TVC)の不具合が原因と説明。安全確保のため飛行中止システムを作動させた。離昇約70秒後には噴煙内で強い発光が確認され、機体の破片とみられる物体が落下する様子も目撃された。

今回の失敗で、防衛省向け打ち上げ契約や商業案件の実現性に改めて懸念が生じている。キヤノン電子やIHIエアロスペース、Space BD、防衛省などが出資する計画の将来性にも影響が及ぶ可能性がある。

打ち上げウィンドウは25日まで確保しており、新たな日程は後日設定される見通し。日本のロケット産業では、イプシロンの不具合やJAXAの調達判断を巡る課題も重なり、民間主導の打ち上げ体制の構築に向けて逆風が続く。

スペースワンは、日本初の民間企業による衛星軌道投入を目指して設立されたロケット開発企業です。

  • 出資企業:キヤノン電子、IHIエアロスペース、Space BD など
  • 官民連携:防衛省も計画に関与し、迅速な衛星打ち上げ能力の確立を期待
  • 拠点:和歌山県串本町の「スペースポート紀伊」から打ち上げを実施
  • 目標:小型衛星市場の拡大に合わせ、柔軟で迅速な打ち上げサービスを提供すること

日本ではH3やイプシロンなど国家主導のロケットが中心でしたが、スペースワンは民間主導の新しい打ち上げ産業の担い手として期待されてきました。