GROUND NEWS より
ネパール当局は3日、エベレスト登山客の救助を装い保険金を不正請求していたとして、ガイドや医療関係者ら32人を詐欺容疑で立件した。登山ガイドが観光客の食事にベーキングパウダーなどを混入し、急性胃腸炎や高山病に似た症状を引き起こしてヘリ搬送を誘導していた疑いがある。
中央捜査局(CIB)によると、2022年以降に300件超の虚偽救助が確認され、保険会社への請求額は総額2,000万ドル(約30億円)に上る。ヘリ運航会社や病院が連携し、不要な救助や治療を繰り返し請求していたとみられる。
CIBのマノジ・クマル局長は「過去の不正に対する処罰が甘く、組織的な詐欺が常態化した」と指摘。政府は2018年に再発防止策をまとめたが、運用が徹底されず、監視体制の不備が残っていた。国際的な信頼低下を懸念する声も強まり、当局は監督強化に踏み切る構えだ。
