GROUND NEWS より
ベネズエラで発生した2度の強い地震の死者が2200人を超え、負傷者も1万1千人以上に達する中、被害が最も大きいラグアイラ州では国際救助隊による捜索活動が続いている。メキシコの伝説的救助隊「ブリガダ・インテルナシオナル・デ・レスカテ・トポス・アステカ」も現地入りし、生存者の確認に当たっている。
トポスは1985年のメキシコ市地震を機に設立された民間の救助組織で、独立した活動方針を貫く。今回派遣されたのは、電気技師で39歳のボランティア、ヘルマン・ベジョ氏(通称ラ・セクレ)で、1日夜に現地に到着した。
救助現場では、瓦礫の下の微かな音を聞き逃さないよう、拳を握りしめて「完全な静寂」を求める合図が使われる。この手法は1985年の地震後にトポスが体系化し、現在は世界の救助隊が採用する標準プロトコルとなっている。
一方で、生存者発見の望みは徐々に薄れ、活動は回収段階へ移りつつある。14年の経験を持つ隊員メリ・バレンシア氏は「飢えも、暑さも、眠気もない」と隊の信条を口にし、任務への覚悟を示した。
地元の技師ディエゴ・ベハラノ氏は救助隊の到着を知り涙を流すなど、被災者の精神的負担は大きい。ベジョ氏は回収用の特殊装備を携え、倒壊した建物の下に残る生存者の捜索を続けている。
Rescate Topos Azteca(レスカテ・トポス・アステカ)
1985年メキシコ地震を機に結成された民間救助隊。 大規模災害時に独立して活動する非営利組織で、瓦礫下の生存者捜索に高い専門性を持つ。発足の契機となったメキシコ市地震での経験を基に、拳を握りしめて「完全な静寂」を求める独自の捜索プロトコルを体系化し、現在は世界の救助隊が採用する標準手法となっている 。
隊員は電気技師や技術者など多様な職種のボランティアで構成され、被災地に迅速に入り生存者の救出と回収作業を担う。今回のベネズエラ地震でも、国際救助隊の一員としてラグアイラ州で捜索活動に参加している 。
