イラン、イスラエル情報機関モサドに通じた罪で男2人を処刑

GROUND NEWS より

反政府デモ巡る締め付け強化の一環か

イラン司法当局は2日、イスラエルの情報機関モサドに通じたとして、ヤグーブ・カリムプール氏とナセル・バカルザデ氏の2人を処刑したと発表した。イスラム共和国ではここ数週間、反政府デモに関連したとされる人物の死刑執行が相次いでおり、今回もその流れの一部とみられる。

当局は1月の抗議行動について「外国勢力が扇動した暴動」と主張し、イスラエルや米国が関与したと非難している。司法当局は、デモに関与したとされる複数の人物に対し、死刑を含む厳罰を科してきた。

司法機関メディアのミザンによると、カリムプール氏はイスラエルとの12日間の戦闘中に治安関連施設を撮影したとして「モハレベ(神への敵対)」の罪で有罪判決を受けた。バカルザデ氏は宗教指導者や地方要人に関する情報収集を行い、核関連施設があるナタンズ周辺の情報も提供したとされる。

一方、クルド系人権団体ヘンガウは、カリムプール氏が「身体的・心理的圧力」を受けて自白を強いられたと主張している。両名の死刑判決は最高裁で支持され、刑が執行された。

moharebeh(モハレベ)

イランのイスラム法に基づく重罪の一つで、「神への敵対」を意味する概念。 国家や社会秩序を脅かす行為に適用され、武装反乱やテロ行為、治安当局への攻撃、外国勢力との協力などが対象とされる。司法当局の裁量が広く、政治的背景を伴う事件で適用される例も多い。

同罪で有罪となった場合、死刑を含む厳罰が科されることが一般的で、国際人権団体は「定義が曖昧で恣意的運用の余地が大きい」と批判している。反政府デモや治安関連事件を巡る締め付け強化の局面で頻繁に用いられる傾向がある。