都市の気温、樹木で平均0.27度低下 恩恵に地域差も

GROUND NEWS より

界約9千都市を解析、最貧国では冷却効果わずか (Nature Communications論文)

最新の研究で、都市の樹木が平均0.27°F(約0.15℃)の気温低下効果をもたらすことが分かった。衛星データと気象観測を用い、世界8,900超の都市を分析した結果によるものだ 。

ただし、冷却効果には大きな地域差がある。富裕国の都市の約4割では0.45°F以上の低下がみられる一方、最貧国では同様の恩恵を受ける都市は1割未満にとどまると、筆頭著者のロブ・マクドナルド氏は指摘する 。

セネガル・ダカール、サウジアラビア・ジェッダ、クウェート市、ヨルダン・アンマンなどでは樹木が極端に少なく、1,500万人超の住民が樹木による冷却効果をほぼ得られていないという 。

マクドナルド氏は、樹木は気候変動対策の代替にはならないと警鐘を鳴らす。水や土地の制約から、将来の都市の熱上昇を抑えられるのは最大でも2割程度にとどまるとし、「樹木だけでは気候変動は止められない」と述べた 。

ミシガン大学のジョナサン・オーバーペック環境学部長も、樹木は緩衝効果を持つものの、気候変動を止めるには化石燃料からの転換が不可欠だと強調し、都市における樹木分布の不平等是正を求めた 。