マイクロソフト、量子チップ性能を1000倍向上 「Majorana 2」発表

GROUND NEWS より

マイクロソフトは火曜日、次世代量子チップ「Majorana 2」を発表した。量子ビットの状態を保持するパリティ寿命が20秒に達し、前世代比で1000倍超の安定性向上を示したと明らかにした。 同社は、研究者が約20年分の実験データを解析する過程で、アルミから鉛への材料転換をAIが導いたと説明。鉛は宇宙線など外乱から量子ビットを保護する特性を持つという。

量子部門を率いるズルフィ・アラム氏は、「2029年に商用レベルの量子マシンを実現する」と述べ、先月IBMが発表した100億ドル規模の量子投資計画と歩調を合わせる形となった。

一方、英セント・アンドルーズ大学の物理学者ヘンリー・レッグ氏は、今回の成果をまとめたプレプリント(未査読論文)について「根本的な問題は解決されていない」と慎重姿勢を示す。マイクロソフトは商業機密を理由に、データの全面公開には応じていない。

同社は米国防高等研究計画局(DARPA)と連携し、実用規模の量子アーキテクチャの検証を進める。量子技術を巡っては、グーグルやアマゾンなど世界大手との競争が激しさを増している